02業務の選び方

自動車の手続き(車庫証明・名義変更)

渡邉 徳人津田 拓也齋藤 史洋執筆現役の行政書士3人最終更新日読む時間約3分

車庫証明や名義変更は、1件あたりの報酬は大きくありませんが、役所に確かめながら進めれば大きな失敗になりにくく、新人の行政書士や補助者が実務に慣れる入口として向いています。地域をしぼったサイトで、継続したご依頼を受けている事務所も多い分野です。

Key pointsこの記事の要点

  • 自動車の手続きは、窓口で確かめながら進められ、実務に慣れる入口に向いている
  • 名義変更でも、法人・親子間・事業用の車・ダンプ・軽自動車で、書類や窓口が変わる
  • 「地域+車庫証明」のサイトと地域をしぼった広告で、月5件ほどから始める
  • 販売店との取引は、早さと確実さ、県外からの依頼への対応、わかりやすい料金表で続く

自動車の手続きの特徴

  • 始めやすい:手続きの流れが決まっていて、窓口で確かめながら進められます。運営者の事務所では、新人の補助者が最初に担当する業務にしています。
  • ディーラーや販売店から、まとめて依頼がある:車の販売店は、車庫証明や登録を毎月のように必要とします。取引先になれば、継続したご依頼につながります。
  • 1件の報酬は小さい:大きく稼ぐ分野ではありません。ほかの業務と組み合わせ、事務所の安定した収入の一つにします。
  • 手続きのデジタル化が進んでいる:自動車の保有に関する手続きをオンラインでまとめて行う仕組みや、電子車検証の導入などで、仕事の進め方も変わってきています。行政書士は、出張して封印の取り付けを行う仕組みに参加することもできます。

補助者の実務の記録から

運営者の事務所の補助者が、実際の手続きで気づいたことの記録です(地域や時期によって取扱いが違うことがあります)。

ケース気づいたこと
代表者個人から、新しく作った会社への名義変更念のため窓口に相談すると、通常の書類のほかに、会社の議事録(取引の承認)が必要と言われた。いつもと違うケースは、事前に確かめる
同居の親子の間の名義変更車を置く場所が変わらないため、警察署に確認すると車庫証明は不要だった。ただし住所の地番が変わっている場合などは、届出が必要になる
希望ナンバーナンバープレートができるまでに日数がかかり、人気の番号は抽選になる。図柄入りはさらに日数が必要。お客様に日程を先に伝える
「わ」ナンバー(レンタカー)から個人へ事業用の車でも、窓口に確かめると通常の名義変更と同じ書類でよかった。迷ったら、まず窓口へ
ダンプの名義変更表示番号(いわゆるゼッケン)が付いている車は、別の窓口での手続きが必要だった。車の種類で手続きが分かれることがある
軽自動車手続きの場所が運輸支局ではなく軽自動車検査協会。代理の書類も、普通自動車の「委任状」に対して「申請依頼書」になる

運輸支局には相談の窓口があり、必要書類や書き方を確かめられます。車庫証明は警察署、名義変更は運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)と、手続きによって窓口が違うことも、最初に覚えておきたい点です。

「地域+車庫証明」のサイトで受ける

考え方は、建設業許可と同じです。「○○県 車庫証明」「○○市 名義変更」のように、地域と業務の名前で探す人に向けたサイトを作り、地域をしぼって広告を出します。

運営者がサイトを作った自動車の手続きの事務所では、公開して広告を出してから最初の1か月で、お問い合わせが16件(電話12件・メール4件)、ご依頼が7件ありました。車庫証明と名義変更のセット、販売店からの車庫証明、希望ナンバーと出張封印、車検証の再発行、バイクの販売店からの依頼などです。受注の金額は13万円ほど、広告費は3万5千円ほどでした。

運営者 渡邉(制作したサイトの事例)

目標の立て方のめやすは、月5件、利益で月5万円ほどからです。地域をしぼった広告に、検索エンジンごとに月5,000円ほどをかければ、十分に届く数字です。そこから販売店の取引先が増えていけば、毎月のご依頼が安定していきます。

販売店との取引を続けるために

  • 早さと確実さ:販売店は、納車の日に間に合うことを何より重視します。受け取りから仕上がりまでの日数を、はっきり示します。
  • 県外の販売店からの依頼:遠方の販売店が、こちらの地域の車庫証明や登録を頼む先を探しています。県外からの依頼にも対応できることを、サイトで伝えます。
  • 料金表をわかりやすく:車庫証明・名義変更・希望ナンバー・出張封印など、組み合わせごとの料金を示すと、問い合わせが増えます。

※制度や手数料などは変わることがあります。手続きの最新の内容は、各機関の公式の情報でご確認ください。

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