03実務・面談・報酬

お受けしない方がよい依頼と断り方

渡邉 徳人津田 拓也齋藤 史洋執筆現役の行政書士3人最終更新日読む時間約3分

開業したばかりのころは、どんなお客様でもお受けしたくなります。けれども、受けない方がよい依頼もあります。ご依頼を選ぶことは、事務所と、ほかのお客様を守ることでもあります。

Key pointsこの記事の要点

  • 値引き・相性・違法な依頼・違法を隠した依頼の4つのタイプに気をつける
  • 違法な依頼は迷わず断る。隠された違法は、資料で確かめて見抜く
  • 断るときは早く・簡潔に、可能なら次の行き先を示す
  • 長くお付き合いしたいお客様を大切にする事務所を目指す

気をつけたい4つのタイプ

タイプよくある言い方・様子対応
値引きを求める「難しい案件だから先生も勉強になるでしょう。だから安くして」料金の根拠を説明し、値引きはしない。合わなければ無理に受けない
相性が合わない態度が横柄、言葉づかいが乱暴、こちらの説明を聞かない無理に受けても、途中で関係がこじれやすい。ていねいに辞退する
違法・不正な行為を、はっきり求める事実と違う内容で申請してほしい、要件をごまかしたい理由を伝えて、きっぱり断る
違法・不正を隠して頼む「書類はこちらで作るので、申請だけお願いしたい」など中身を確かめられない依頼は受けない。資料で事実を確かめる

違法な依頼には、一線を引く

専門家の知識を使って、違法な行為や不正の手助けを求めてくる人は、残念ながら少なくありません。はっきり違法とわかる依頼は、迷わず断ります。

難しいのは、違法であることを隠して依頼してくる場合です。申請の内容が事実と違っていたと後でわかっても、行政書士が「知らなかった」では済まないことがあります。資格を失うことにもなりかねません。

  • 申請の内容は、ご依頼者の話だけでなく、資料で確かめる
  • 話の筋が通らない、資料の提出をしぶる、という場合は、受任を見合わせる
  • 相場よりはるかに高い報酬を、依頼する側から持ちかけてくる場合は特に注意する

角を立てない断り方

  1. 早めに伝える受けないと決めたら、引き延ばさずに早く伝えます。
  2. 理由は簡潔に「当事務所では対応が難しい内容です」「ご希望の方法では申請をお受けできません」など、簡潔に伝えます。違法な依頼には、法令に反するためと、はっきり伝えます。
  3. 可能なら次の行き先を示す相性や業務の範囲の問題なら、ほかの事務所や専門家を紹介すると、お客様も困りません。

長くお付き合いしたいお客様

お客様は神様、と思ったことはありませんが、「神様のようなお客様」はたくさんいらっしゃいます。継続して依頼してくださる、あとから不当な値下げや条件の変更を言わない、言葉づかいがていねいで余裕がある、支払いや書類の準備の期限を守る、休みの日や時間外に電話をかけてこない、お願いしたことをきちんとやってくださる。そうしたお客様を大切にし、そうしたお客様と出会える事務所を目指しています。

運営者 渡邉

※制度や手数料などは変わることがあります。手続きの最新の内容は、各機関の公式の情報でご確認ください。

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