お受けしない方がよい依頼と断り方
開業したばかりのころは、どんなお客様でもお受けしたくなります。けれども、受けない方がよい依頼もあります。ご依頼を選ぶことは、事務所と、ほかのお客様を守ることでもあります。
Key pointsこの記事の要点
- 値引き・相性・違法な依頼・違法を隠した依頼の4つのタイプに気をつける
- 違法な依頼は迷わず断る。隠された違法は、資料で確かめて見抜く
- 断るときは早く・簡潔に、可能なら次の行き先を示す
- 長くお付き合いしたいお客様を大切にする事務所を目指す
気をつけたい4つのタイプ
| タイプ | よくある言い方・様子 | 対応 |
|---|---|---|
| 値引きを求める | 「難しい案件だから先生も勉強になるでしょう。だから安くして」 | 料金の根拠を説明し、値引きはしない。合わなければ無理に受けない |
| 相性が合わない | 態度が横柄、言葉づかいが乱暴、こちらの説明を聞かない | 無理に受けても、途中で関係がこじれやすい。ていねいに辞退する |
| 違法・不正な行為を、はっきり求める | 事実と違う内容で申請してほしい、要件をごまかしたい | 理由を伝えて、きっぱり断る |
| 違法・不正を隠して頼む | 「書類はこちらで作るので、申請だけお願いしたい」など | 中身を確かめられない依頼は受けない。資料で事実を確かめる |
違法な依頼には、一線を引く
専門家の知識を使って、違法な行為や不正の手助けを求めてくる人は、残念ながら少なくありません。はっきり違法とわかる依頼は、迷わず断ります。
難しいのは、違法であることを隠して依頼してくる場合です。申請の内容が事実と違っていたと後でわかっても、行政書士が「知らなかった」では済まないことがあります。資格を失うことにもなりかねません。
- 申請の内容は、ご依頼者の話だけでなく、資料で確かめる
- 話の筋が通らない、資料の提出をしぶる、という場合は、受任を見合わせる
- 相場よりはるかに高い報酬を、依頼する側から持ちかけてくる場合は特に注意する
角を立てない断り方
- 早めに伝える受けないと決めたら、引き延ばさずに早く伝えます。
- 理由は簡潔に「当事務所では対応が難しい内容です」「ご希望の方法では申請をお受けできません」など、簡潔に伝えます。違法な依頼には、法令に反するためと、はっきり伝えます。
- 可能なら次の行き先を示す相性や業務の範囲の問題なら、ほかの事務所や専門家を紹介すると、お客様も困りません。
長くお付き合いしたいお客様
お客様は神様、と思ったことはありませんが、「神様のようなお客様」はたくさんいらっしゃいます。継続して依頼してくださる、あとから不当な値下げや条件の変更を言わない、言葉づかいがていねいで余裕がある、支払いや書類の準備の期限を守る、休みの日や時間外に電話をかけてこない、お願いしたことをきちんとやってくださる。そうしたお客様を大切にし、そうしたお客様と出会える事務所を目指しています。
運営者 渡邉※制度や手数料などは変わることがあります。手続きの最新の内容は、各機関の公式の情報でご確認ください。


