前職の経験を活かす
今している仕事は、行政書士として開業したあと、必ず生かせます。どんな仕事であってもです。前職の経験は、ほかの行政書士にはない強みであり、お客様に選ばれる理由になります。
Key pointsこの記事の要点
- 前職の経験は、業界を知る安心として、選ばれる理由になる
- お客様の属性と自分の得意なことを棚卸しし、重なるところを伸ばす
- 知り合いの依頼も、書面を交わし、正規の報酬でていねいに
前職の経験が生きる例
| 前職 | 生かしやすい業務と強み |
|---|---|
| 建設会社・不動産会社 | 建設業許可・宅建業免許。業界の言葉と慣習がわかる |
| 運送会社・自動車の販売 | 運送業の許可・自動車の手続き。現場の事情がわかる |
| 介護・福祉の仕事 | 介護事業の開業支援。基準や現場の運営がわかる |
| 金融機関・保険 | 事業の計画づくり、相続・遺言。お金の話がわかる |
| 役所の仕事 | 許認可全般。審査する側の考え方がわかる |
| 海外での生活・語学 | 在留資格・外国人の会社設立。外国のお客様と話せる |
業界を知っていることは、お客様にとって大きな安心です。専門用語をそのまま話せる、困りごとがすぐにわかる。それだけで、同じ手続きでも選ばれる理由になります。開業前の今の仕事にも、「いずれ生かせる」という意識で、一生懸命に取り組んでおきましょう。
お客様の属性と、得意なことの棚卸し
外国人のお客様の会社設立の手続きを、開業からこれまでに何件もお手伝いしてきました。英語ができること、海外で暮らした経験があることが、自然とこうしたご依頼につながっています。自分のお客様にどんな人が多いのか、自分の得意なことは何か。ときどき棚卸しをすると、伸ばすべき分野が見えてきます。
運営者 渡邉- これまでのお客様を書き出す業種・年齢・地域・依頼の内容で分けてみます。
- 自分の得意なことを書き出す前職・語学・資格・趣味・暮らした場所など。
- 重なるところを探すお客様の多い層と、自分の得意なことが重なるところが、伸ばすべき分野です。
知り合いから頼まれたら
開業すると、知り合いや親戚から「ちょっと書類を見てほしい」「簡単な手続きだから、ついでにお願い」と頼まれることがあります。気持ちはうれしいものですが、無償で引き受けるのは考えものです。
- 専門家の時間には原価がある:調べ、作り、確かめる時間は、ほかのお客様のために使う時間です。
- 無償でも責任は同じ:ミスがあれば、知り合いだからこそ関係がこじれます。
- 書面を交わす:知り合いでも、見積書と契約書を交わし、正規の報酬をいただくほうが、お互いに気持ちよく進められます。
正規の報酬でていねいに仕上げると、その知り合いが、次のお客様を紹介してくださることも多いものです。
※制度や手数料などは変わることがあります。手続きの最新の内容は、各機関の公式の情報でご確認ください。


