行政書士事務所の開業資金について:コラム第5回。開業資金はできる限り多く貯めておく。

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コラム第5回:行政書士事務所の開業資金について

行政書士事務所を開業するに際して掛かる費用はどのくらいか、気になるところだと思います。

タイムリーに今年平成23年7月に開業をされた知り合いの先生(大阪府内)がいますので、その方の開業に掛かった費用・明細を聞いてみました。

<自宅兼事務所を新たに借りて行政書士事務所を開業>

概要:大阪府内で開業。扶養家族なし。

◇生活資金半年分
(13万円×6ヶ月=70万円)

◇運転資金半年分
(15万円×6ヶ月=90万円)

※この2つは、仮に開業後仕事が入らなかったとしても掛かるお金です。
最低、この程度の金額は貯めておきたいところです。
開業後、心に余裕を持っておくことは非常に大切です。

◇事務所の敷金・礼金
(礼金5万円)

※今は敷金も掛からないところがほとんどですね。ただ、オフィス用のテナントを借りるとなると、敷金・保証金として月額家賃の半年分は掛かると考えるとよいでしょう。

◇引越代
(6万円)

※自宅から、自宅兼事務所へ移る場合です。

◇事務所備品
 ・パソコン(12万円)
 ・電話回線・FAX機器類(3万円)
 ・プリンター・コピー機(3万円)
 ・事務机(2万円)
 ・応接セット(4万円)

◇行政書士会 入会金・登録費用
 ・登録免許税(3万円)
 ・入会金(25万円)
 ・その他(2万5千円)

◇名刺、封筒、事務所ゴム印など
(1万円)

◇ホームページ製作費用
(20万円)

計246.5万円

テナントで事務所を借りるわけでもないのに、意外に費用は掛かりますね^^;

まあ、このケースは事業だけでなく生活資金も入れての計算ですが、現実的ではあります。

運転資金も半年分(90万円)を見積もっていますが、潤沢というわけではありません。

開業後スタートダッシュを掛けるために、広告費などもある程度計上しておくとよいかもしれません。

この先生はHP製作を開業前から外部に依頼されていますし、開業時の準備はしっかりされていますね。

開業後、ホームページからの受注も入っているみたいです。

まとめ

以上、行政書士開業に必要な資金としては、一般的なケースで200~300万くらいでしょうか。

僕の場合、こんなにしっかり貯めてなかったので大きな声で言えないのですが(苦笑)。

運転資金なんて2ヶ月分もなかったと思います。ただ、自宅開業だったので生活資金などは要りませんでしたからね。

開業時の参考になりましたでしょうか。

最後に・・・。公庫からの借入れも考えよう

開業資金に関しては、全て自己資金を賄うことも可能ですし、公庫などで借り入れを行うことも可能です。

行政書士として、起業支援業務や資金調達業務を考えているのであれば、創業融資を自ら受けておくとよいかもしれませんね。実務知識もつきます。

(◇関連コラム→行政書士開業時の借入れ・事業計画書について)

言わずもがな開業後は財務知識とファイナンシャルリテラシーが必須になります。開業前から緻密な資金計画を立てるのと立てないのとでは、将来、大きな差が出ます。

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