行政書士業における実務・集客・人間関係の攻めと守りのバランス。

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コラム第140回:行政書士業における実務・集客・人間関係の攻めと守りのバランス。

1.行政書士-「実務」の攻めと守り。

実務における攻め

専門業務において、全国ナンバー1は難しくても、地域ナンバー1を目指す。実務における「攻める行政書士」の未来像はココにあります。

地域もしくは業務分野でナンバー1の「専門家」になること。

新人の場合は、経験の浅さは知識で埋めましょう。お金も惜しむこと無く使いましょう。我々行政書士にとって、知識は「仕入れ」です。会計で言う「原価」として捉えてください。

ここをケチっているようでしたら、即刻、行政書士で食べて行こうなんていう気持ちを捨てて、廃業してください。まず、上手くいきません。

実務書、専門書を買うお金が「もったいない」とか、「借りたい」なんて言うバカがいますが、終わってますね。そんな奴には業務を紹介したいとも、頼みたいとも思いません。専門職として恥ずかしいです。

知識の受け皿を作っておいて、後は積極的に集客して業務を受任する。自然と経験値も上がります。

顧客満足を考えてきっちり真面目に仕事してたら、徐々に紹介も増えてきます。知識と経験があれば、問い合わせ時の対応もスムースに行きます。結果、成約率も上がります。

役所との信頼関係構築も積極的に行いましょう。

役所の担当者も人間ですから、フィーリングが合う合わない、懇意にしているしていないで、対応は変わります。

多少のミスがあっても、簡単な補正で済ませてくれることだってあります。

ただ、注意して欲しいのは、「なあなあ」の関係を築くわけではないということ。

許認可実務においては、行政指導の類は非常に多いです。行政書士はあくまでも依頼者の利益を守らねばなりませんから、つまらぬ行政指導や担当者の気まぐれな指摘等には毅然とした態度で望みましょう。

「おっしゃっていることは、規則にも法律にも規定されていませんよね?」「今のご指摘は行政指導ですか?」と、言うべきところでは言ってください。

実務における守り

ミスしないこと。依頼者へのヒヤリング、実地調査、書類作成、全てにおいてプロの仕事が求められます。

万が一ミスした場合でも、リスクヘッジとしてリカバー方法を考えておく。懲戒を喰らってしまうのも、大半は役所ではなく、依頼者との関係性の悪化が招くものだと思われます。ホウレンソウをしっかり行い、依頼者とのトラブルは絶対に避けなければなりません。

書類作成においては、慎重すぎるぐらいがちょうどいいです。

2.行政書士-「集客」の攻めと守り。

集客における攻め

ホームページを作る。プロに頼んでデザインを入れて、コンテンツを充実させる。積極的に広告を打つ。決して、広告費はケチらない。

戦略を持たず中途半端にブログを書いたり、素人丸出しのホームページを作るのであればやらない方がまだマシ。WEB集客には時間が掛かります。一朝一夕にはいきません。

中途半端なことやって、時間を無駄にするのであれば、ドブ板営業、飛び込み営業、紹介営業などゴリゴリのアナログ営業に精を出すべきです。

ネット、アナログ問わず、集客においては攻めの姿勢がなければ、食べていけません。「集客で攻める=お金と時間を使い倒す」です。

新人で早々に売上を上げ、経営を軌道に乗せたい場合は「攻め」あるのみ。正攻法はただひとつ。お金を使いましょう。

集客における守り

WEBサイトで集客する場合は、著作権には注意してください。平気でバナーやテキストコンテンツをパクっている士業がいますけど、ほんとに危ないですからね。

集客に関しての守りといえば、このくらいでしょうか。

後、強いていうなら、集客しすぎて業務が回らなくなるのはだめですね。

まあ嬉しい悩みではありますが、クレームが来たり、損害賠償問題にもなりかねないので、実務遂行力と集客能力のバランスは常に取っておきましょう。行政書士業においては、どちらか一方のみに力を発揮しても、安定した経営はできません。

後述しますが、外注先の確保も重要です。

3.行政書士-「人間関係」の攻めと守り。

人間関係における攻め

新人さんは、儲かっている事務所の先生と一緒に仕事をする機会を得たいところです。

これ、成功するための「黄金律」です。

食えてない行政書士が何人も集まって勉強会を開いて、年に10回顔を合わすよりも、儲けてる先生の話を1回聞くほうが効果があります。可能であれば、仲良くなっちゃいましょう。

仕事のやり方、取り方、マネジメント等を現場近くで見ることによって、成長スピードは飛躍的に上がります。経営方針で迷った時の指針にもなります。

「あの人ならこんな場合はどう対処するだろう?」

補助者の求人も少ないこの業界ですから、身近に成功者をおくことで、経験不足も補えます。

また、行政書士は隣接士業との確固たる提携関係を築く事によって業務の幅もキャッシュポイントも増えますから、他士業とは積極的に出会う場を設けて、信頼できる人を早期に確保しておきましょう。

人間関係における守り

フィーリングが合わない人、嫌いな人とは付き合わなくていいです。後々、足を引っ張ってきますから。事業の成長の邪魔になるような人間関係は早期に解消しておきましょう。

ただ、前述の通り、職業柄、行政書士のみで完結できる仕事は極端に少ないですから、隣接士業との関係は、多少は我慢してでも、築いておかねばなりません。人間的にどうかな?と思う人でも、仕事はきっちりやってくれる人はいますし。

仕事はできて当たり前として、最後はコミュニケーション力がものを言います。コミュニケーション力に長けている人を周囲にたくさん集めておくと、当然、仕事もスムースに回って行きます。

まとめ。

いかがでしたでしょうか。

行政書士業で成功するには、攻めと守りのバランスが大切です。

攻めだけでもだめ、守りだけでもだめ。当たり前のことのように思いますが、いざ、自分の立場になってみると、簡単にはできないものですよね。

行政書士業においては、「集客=攻め」「実務=守り」という概念も成り立ちます。

この辺については、保存版である↓の記事がありますから、また時間のあるときに見ておいてください。

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