割に合わない行政書士業務なんてない。自分がそうしているだけ。

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コラム第192回:割に合わない行政書士業務なんてない。自分がそうしているだけ。

行政書士業務は幅広い為、「割に合わない業務」なんて言葉を聞くことも多いです。

しかし独立開業者は、値付けも自由に決められますし、業務の受け方だって主導権があります。顧客だってターゲット選定が出来るわけです。

決められた仕事を決められた時給で強制的に押し付けられるわけではないのですから、理論的には割に合わない仕事なんてなくて、ご自身で割に合わない設定をしているだけの話なんですね。

自動車手続きは本当に割に合わないのか?

業務単価が安い為、割に合わない業務として槍玉に挙がりがちな自動車手続きですが、10年以上やってきている私から言わせるとそのような体感は全くありません。

理由は、以下の3つ。

  1. 金額は高めに保つ
  2. 受任条件を細かく決め、料金は変動させる
  3. 3点で仕事をするのではなく、線で仕事をする
それぞれ考えていきましょう。

1. 金額は高めに保つ

まず、自身が不満を持つような安い金額で受けないことです。私の事務所は車庫証明10,000円、自動車登録12,000円で受けていますが、これを半額でやれと言われたら一気に割りの合わない業務に成り下がります(実際その程度の金額で受けている事務所はたくさんあります)。

相場は意識しなければなりませんが、もっと意識しなければならないのは、利益率のはずです。赤字覚悟や割りの悪い仕事をしたいのであれば(そうまでしてシェアを獲得したいのならば)、それはご自身の意思であり決断でしょう。

私は余程のバックエンド商品がなければ、割りの悪い取引や赤字取引は一切しません。

相場を意識し過ぎるより、「この金額なら喜んでやる」そういう価格設定を心がけています。

2. 受任条件を細かく決め、料金は変動させる

車手続き業務で言えば、私は正規ディーラーにのみ焦点を絞っております(時折、この金額でも頼みたいという中古車販売者様や個人のお客様からのご依頼もありますが)。

正規ディーラーさんから受ける場合は、書類が整備されていることを事前確認し、また整備されていることが受任条件になっています。

その上で、不動産屋さんの承諾書がない、書類作成自体もお願いしたい、といったリクエストがある場合には、追加3,000円とか5,000円とか、ただでさえ相場より高い基本料金に上乗せします。

遠隔地の場合も当然時間やガソリン代がかかるわけですから、ガッツリ上乗せします。正規ディーラーさんの場合はそれでも普通に通ります。無理して安く売る意味がないのです。

極力こちらの労力・時間負担がない形で受任し、それが叶わない場合は料金を上げる。ディーラーさんからの依頼はリピートしますので、2回目以降の継続案件は生産性が上がっていきます(つまりどんどん割の良い仕事になるのです)。

3. 点で仕事をするのではなく、線で仕事をする

自動車手続き業務を割りが悪いと思っている行政書士のほとんどが単発仕事をしています。

つまり、1件の依頼案件の為に警察署へ2回行くわけです。単発業務が多い行政書士とはいえ、こんな仕事の仕方をしていたら他のどんな仕事だって割に合わなくなります。

しかし複数案件を常時受任している事務所ですと、1件1件その案件のためだけに動くということはまずありません。

2件3件まとめて申請する状況にしたり、他の業務(例えば建設業許可申請や産廃許可申請)のついでに警察や陸運局にも寄ったり….というレベルで仕事をすることを実現しなければなりません。

皆さんの自治体の官公庁の位置状況はわかりませんが、大抵は近場にあるものでしょう。

点で仕事をするのではなく、線で仕事をするというのはそういう意味です。

割に合わない仕事をしていると感じている方は、上記3点を意識して、是非割りの良い仕事へ昇華していってください。

本当に割が悪い業務なら、自動車手続き特化の事務所なんてないはずですから。

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