おいしい儲け話には気を付けよう。:コラム第10回。触らぬ神に祟りなし。

TOPページ > おいしい儲け話には気を付けよう。:コラム第10回。触らぬ神に祟りなし。

コラム第10回:おいしい儲け話には気を付けよう。触らぬ神に祟りなし。

稀に、というより、弊所では結構頻繁にある問い合わせなのですが、申請難易度の高い業種や身分関係に関する重要な申請書類であるにも関わらず

「書類だけはこちらで作成しますので、申請・提出の代理だけお願いできませんか?報酬はきちんとお支払いしますので。」

といったものがあります。

これ、危険ですから気を付けてくださいね。

手間も掛からないのに、依頼者側から「高額報酬を提示」してくる場合もあります。

こんなときは怪しいと思ってください。触らぬ神に祟りなし。です。

そもそも自分で書類を作成するスキルがあるのであれば、申請なんて簡単です。

自分で作った書類を役所側に提出・説明するだけですし郵送でも申請できる許認可は増えていますからね。

自分では提出できない理由があるか、もしくは、虚偽記載でも行政書士にお願いしておけば申請が通りやすいかも、といった狙いがある可能性が非常に高いです。

郵送申請不可の業種ならまだしも、近隣からこういった依頼をしてくるのは「絶対に裏がある。」と思った方がいいです。

無料相談レベルの段階で「ここは●●のように記載すべきですよ。」とアドバイスをしても「いえ、現状のままでお願いします。」とこちら側の提案を受け入れないこともままあります。もとい、そう言ってきます。

後で何らかの問題が発生した場合、「うちは申請しただけで書類は作っていない。」と主張することは難しいと思います。

よしんば、主張できたとしても行政書士としての職責を全うしているとは言いがたいですよね。。

お客様自身で書類を作成している場合、実際に添削してみると不備が多いです。

許認可に必要な各種要件を検討、依頼者からヒヤリングをし、不備のない書類を作成・提出するのが行政書士の仕事。

申請代理ですから、申請書類に対する責任も当然に発生します。

行政書士が申請書類の中身にタッチせずに申請するなんて言語道断です。申請代理のみで報酬もきっちりもらえる。目先のおいしい話に目がくらんでしまってはいけません。

同業者さんからのこういった依頼は特に問題ないと思いますが、一元客からの怪しい依頼はきっぱりと断りましょう。

【2,700人以上が購読。日本最大級の行政書士専門メールマガジン】

24歳で開業。現在11年目に突入。開業3ヶ月目で売上100万円突破。2年目に事務所を法人化。月商700万円超。売上倍増の軌跡と、「金ナシ、コネナシ、実務経験ナシ」の弱者でも成功できる行政書士開業ノウハウを、余すことなく無料で公開中。メールマガジン購読者限定の特典もあります。→ご登録はこちら

◇次のページ → 第11回:行政書士実務に外せない法律は?

過去のコラム・バックナンバーはこちらから

Copyright(C)2017 行政書士開業.com ~現役行政書士による開業コラム・実務書式集~ All Rights Reserved.